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▼セラミドとは?
バリア機能を司っているのは、肌表面を覆う角質層と呼ばれる部分です。さらに細かく
見ると、角質層には角質細胞というものが10~15層ほど積み重なった構造に
なっています。そして、その細胞と細胞の隙間を埋めるように満たされている
のが「セラミド」と呼ばれる脂質です。
このセラミドは脂質の一種なのですが、水と結びつきやすい性質を持っていて、肌の
潤いを保つとともに外部刺激から肌を保護するバリアとしても重要な役割を
果たしています。角質細胞の間が十分なセラミドで満たされていると、
ふっくらとした状態で均一に並び、キメが整った状態で外部刺激に
対するバリア機能も健全に動くのです。
▼セラミドが不足すると?
アトピー肌では、角質層のセラミドが不足した状態になっています。これは、例えるなら
レンガ(角質細胞)を埋めるセメント(セラミド)が不足した状態です。セメントが
足りてないとレンガは均一に積みあがらず、不安定で剥がれやすい状態になります。
形もいびつになり、肌表面はガサガサです。
また、バリア機能も低下するため、外部刺激からも弱く、簡単にアレルゲンなどの
侵入を許してしまいます。結果、少しの刺激でもかゆみを生じやすく、肌内部の
水分も失われやすい状態になり、皮膚の乾燥に拍車がかかってしまいます。
▼セラミド不足は保湿ケアでカバー
乾燥しやすい冬は特に、セラミドの不足を補うことが急務となります。保湿剤を上手く
利用して、きっちり保湿ケアをすることが大切です。セラミドを配合した保湿剤や
基礎化粧品も市販されていますし、セラミドでなくても、尿素やヘバリン類似物質
などの保湿成分の入ったもの、ワセリンなどの油分でバリア機能を高めて
くれるものなど様々あります。
さらっと馴染むローション状のものから、ややべたつきの残るクリーム状のものまで、
使用感にも幅があります。ローションタイプのものは持続性に欠けますが、
つけ心地は軽いため朝用に、クリームタイプのものは持続性が高いので
お風呂あがりや就寝前にオススメです。使うタイミングによって
タイプの異なる保湿剤を使い分けるとよいでしょう。
また、保湿剤はこまめに、惜しまずたっぷり塗るのもポイントです。
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2014-06-09 13:08
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